感圧紙技術案内
<感圧紙>は精密化学製品です。カラーフィルムで培ってきた独自の精密化学技術をベースに、多くの先進技術・管理手法を駆使して商品を仕上げています。ここでは<感圧紙>の基本的な 発色原理・ 製造技術・ 製品の特長を紹介します。
発色の原理
画像の生成
マイクロカプセルがペンなどの圧力を受けるとカプセルの殻が壊れ、カプセル内の発色剤が染み出し顕色剤と化学反応して色素(画像)を生成します。
複写の成立

【複写発色型】
一番よく使われている感圧紙です。3枚セットを基本としています。
複写枚数を増やす場合は中用紙を追加します。2枚セットの場合は
上用紙と下用紙の組み合せとなります。

【自己発色型-シングル型】
普通紙をシングル型の感圧紙上において複写します。

【自己発色型-ダブル型】
普通紙をダブル型の感圧紙上に置き、下側には下用紙または中用紙+下用紙のセットを置いて複写します。複写枚数を増やす場合は中用紙を追加します。
製造技術
生産工場では強力な製造工程管理と品質保証体制、環境管理体制を維持強化し続け高品質で環境にやさしい製品をお客さまに提供しています。ここでは<感圧紙>を作る技術の側面を紹介します。
製造工程

品質保証
品質保証の国際規格「ISO9001」の認証を受けました。「ISO9001」は、製造プロセス・製品検査を中心に品質方針・経営者の責任の明確化と工程管理などの項目が対象とされており、生産活動の基本理念とその実践活動が認められたものといえます。この規格をもとにお客さまに高品質な製品をお届けしています。
製品環境安全
品質保証と同じくJQAより環境管理の国際規格「ISO14001」の認証を受けています。「ISO14001」は効果的・効率的・継続的に環境保全を行うことを目的としたもので、企業活動や製品による環境への影響を低減するために、廃棄物の削減、省エネの推進、排水管理の徹底や事故・災害発生時の環境影響防止活動が対象とされています。生産活動の環境保全に対する基本理念と活動はお客さまに安心をお届けするものです。
製品の特長と用途
感圧紙の帳票類は情報の発信と受け、答え、保存するいわば情報通信ツールで日常のごく身近にあるものです。当社ではお客さまのさまざまな要望にお答えする品種を揃えています。ここでは<感圧紙>の製品の特長と主な用途を紹介します。
特徴
- 複写性能が一段と向上
<感圧紙>は、全く新しい考え方、新しい製法によって、カプセルの大きさをこれまで以上に均一化することにより、発色の効率アップと発色濃度を向上させ、すぐれた複写性能を実現しています。 - 優れた長期保存性
<感圧紙>は、全く新しい機能を持った特殊染料を採用し、光、塩化ビニールに対する耐性を向上。また、水、湿気、熱などに対しても影響を受けにくい特性を実現し、長期保存性を向上しています。 - 速い!発色スピード
特に、低温時での発色スピード、発色性能に優れているので、寒冷地におけるGSのPOSシステム、キャッシュディスペンサーなどにも、安心してお使いいただけます。
- 印刷作業性も抜群
<感圧紙>は、優れた寸度安定性、強い紙腰などにより、印刷作業性も抜群です。また、印刷オペレーターの方々にとって、特に配慮が必要な滅感印刷においては、<感圧紙>専用滅感インキとの組み合せで“インキの薄盛り”も可能にしています。
- 目にやさしい白さ
高度な製造技術により、発色濃度と調和した紙の白さを実現。目にやさしい白さです。また、経時安定性に優れているので、黄変しにくく、いつまでもその白さを保ちます。
- 美しい印刷仕上り
優れた着肉性をはじめとした抜群の印刷効果により、美しい印刷仕上りをお約束します。また、紙の白さが、カラー印刷の美しさを一段とひきたてます。
用途
職場で

銀行で

買い物で

お問い合わせ・資料請求
東京本社 東京販売部
TEL:03-5244-9324